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愛礼和通信

X線の注意点

2019年07月05日

松前内科医院

一宮市にある医療法人愛礼会松前内科医院放射線技師の谷口です。

梅雨入りして天気の悪い日が多く、気持ちも下がり気味ですがそれでも僕は生きています。

今回お話しさせていただくことはこちら、「肺がん検診の撮影時に気を付けていただきたいこと」です。

 

この撮影時に気を付けていただきたいことは、

1.金具やプラスチック類は外す。

2.肩はしっかり前に出す。

3.息を止める。

以上3点あります。

 

それぞれ詳しく説明していきましょう。

1.金具やプラスチック類は外す。

X線は水や空気は通過できますが、金属やプラスチック製品は通過せず止まってしまいます。

そのため撮影場所(今回は肺)の周囲にそれらがあるとX線は通過できずに

フィルムに白く残ってしまいます。そのためネックレスや磁気ループ、

エレキバンなどは外してください。「金具がついていないから大丈夫」と

思っていても長さを変えるアジャスターなどがついていても写ってしまうため注意してください。

 

2.肩はしっかり前に出す。

先に話した通りX線は金属などを通過できないのですが同じように骨も通過できません。

そのため、肺に被ってしまう肩甲骨は医師がX線画像を見る際に邪魔になってきます。

そこでなるべく肩を前に出します。それによって肩甲骨を体の横側に移動させることが可能です。

きれいな画像を取るために、このような変わった格好を取ってもらっています。

3.息を止める。

X線写真は一般的な写真と同じで動くとブレて写ります。

そのため肺が呼吸によって動いているとブレて写ってしまいます。

その様なブレが生じないように呼吸を止めてもらいます。

大きく息を吸って止めてもらうことで肺も一番見やすい状態で静止します。

以上が注意点の説明となります。年に一度の健康診断で専門医に見てもらう良い機会です。これらを注意してご自身の健康を確認しましょう。