大腸がん検診

大腸がん検診について

国立がん研究センターが発表している2021年のがん罹患数予測では、1年間に新たに大腸がんと診断される罹患数が15万を超え、部位別の一位になっています。40歳を超えると罹患数が上昇しはじめ、年齢が上がると共に罹患率も増えていきます。
大腸がんは早期発見できればほとんどのケースで治癒が期待できるがんです。ただし、早期にはほとんど自覚症状がなく、進行してはじめて便秘、便が細くなる、便に血液が混じるといった症状を起こすことが多くなっています。こうした症状のない早期の微細な大腸がんは大腸内視鏡検査で発見することができますが、特に症状がなく家族歴などのリスクもない場合、内視鏡検査にためらいを感じる方も多いと思います。
便潜血検査は、早期の微細な大腸がんの発見は得意ではありませんが、陽性になった場合は将来がん化する可能性の高い前がん病変の大腸ポリープ発見につながることが多く、これを切除することで将来の大腸がん予防につなげることができます。便潜血検査は、内視鏡検査を受けるかどうか迷っている場合のきっかけとしても有効です。健康診断で定期的に便潜血検査を受けて、大腸がん予防に役立てましょう。

大腸がん検診として
行われる
便潜血検査について

検査内容

問診、便潜血反応検査(二日法)

対象者

今年度に40歳以上になる方

一部負担金

500円
※免除される場合もありますので、ご確認ください

便潜血検査の
陰性と陽性

便潜血検査の陰性と陽性便潜血検査は、便に微量の血液が含まれていないかを調べる検査です。出血原因を特定するものではないので、痔など大腸がん以外の原因で陽性になることが少なくありません。また、前がん病変の大腸ポリープや進行した大腸がんがある場合でも、出血していない場合には陰性になり、見逃されてしまうこともあります。

便潜血 陽性

消化管のどこかから出血しているか、痔などの原因が考えられます。大腸がんが発見されるのは数%ですが、将来がん化する可能性がある前がん病変の大腸ポリープが発見される確率は40%前後にもなります。陽性になった場合、大腸内視鏡検査を受けて発見した大腸ポリープはその場で切除する日帰り手術を行うことができます。検査と治療、そして将来の大腸がん予防につながりますので、陽性の場合はできるだけ早く大腸内視鏡検査を受けるようにしてください。

便潜血 陰性

大腸がんは出血しないこともありますので、便潜血検査では早期大腸がんでは約半数が、進行した大腸がんでは20~30%が陰性になって見逃されてしまうとされています。便潜血検査陰性の場合も大腸がんや前がん病変の大腸ポリープが存在する可能性がありますので、ご注意ください。

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