2025年6月

AGEs Reader mu導入開始のお知らせ

新着情報

こんにちは。

この度、松前内科医院では、2025年6月にAGEs測定器であるAGEs Reader mu(オランダDiagnoptics製)を導入致しました!

近年、医療界では、健康や美容に悪影響を及ぼす要因として糖化の進行が大きく注目されています。

糖は身体のエネルギー源として必要ですが、糖質の摂り過ぎは身体や肌の老化を促進させます。

この糖化反応により、人間の身体の大部分を構成するタンパク質と糖分の結合に異常が生じた後にできるのがAGEs(終末糖化産物)です。

AGEsの増加はタンパク質変化を引き起こし、糖尿病、動脈硬化、高血圧症、がん、腎疾患、など、加齢と関係性のある様々な疾患の誘発につながります。

また、AGEsは一生涯にわたり蓄積され、糖尿病疾患、腎疾患、心疾患などにより、その生成は更に促進されます。

糖化反応は、血糖値の急激な上昇の繰り返しや慢性的高血糖状態、そして、糖とタンパク質との接触時間が長いほど進行します。

つまり、加齢や糖尿病などはもちろん、不規則な食生活、甘いもの・油もの・酸化物の摂り過ぎによっても必要以上に糖化が進み、AGEs値は上昇してしまいます。

このAGEs Reader muにより僅か数秒で皮膚の蛍光を測定し、体内の糖化度を非侵襲的に評価できます。

AGEs測定により以下の3つが分かります。

①体内の糖化度

AGEs測定により、体内の糖化状態を数値化。糖とタンパク質の結合による老化度合いを客観的に評価できます。

②生物学的年齢の推定

実年齢とは異なる「体の本当の年齢」を推定し、ご自身の実際にどのくらい老化しているかを知ることができます。

③健康リスクの見える化

糖尿病や心血管疾患などのリスク評価に活用。目に見えない体内変化を「見える化」することで、早期予防が可能になります。

 

 

 

 

 

また、予防医療とアンチエイジングの2つの観点から応用も出来ます。

予防医療では、

糖尿病の早期発見・進行度評価動脈硬化・心血管疾患のリスク、腎機能低下の予測、生活習慣の見直しなどのリスク活用

定期的な測定により、食事・運動・生活習慣の改善効果を数値で確認出来るので生活習慣の見直し

病気になる前の「未病」段階で対策を立てることができる未病ケアの3点で応用出来ます。

アンチエイジング医療では、

定期的な測定により、体の老化度を把握し、効果的な対策を取ることで健康寿命の延伸

食事改善や運動など生活習慣の変化による効果を数値で確認が可能です。

費用は1回3,300円(税込み)、8月まではキャンペーン価格で2,200円(税込み)です。

また、AGEs対策に効果的なサプリをお勧めすることも出来ます。

若々しさを維持したい方、美容や健康に関心の高い方、将来の生活習慣病が心配な方

家族に糖尿病などの既往がある方、この機会に是非いかがでしょうか??

糖尿病・抗加齢教室開催のご案内♪

新着情報松前内科医院 栄養課

こんにちは!栄養課です🌻

7月の糖尿病・抗加齢教室のご案内です☺♪

日時:7月17日(木)10:00~

場所:松前内科医院2階多目的ホール

参加費:税込み1100円(ランチ付き)

今回から従来の「わくわく教室」が「糖尿病・抗加齢教室」にリニューアル致しました!!

これまで通りの糖尿病についてのお話しに加え、加齢に伴う身心の機能低下を防ぎ健康寿命を延ばすためのコツを伝授致します☆

松前内科医院ではAGEs Reader muという皮膚の蛍光を測定し体内の糖化度を測定することで生物学的年齢を推定することができる器械を導入しました。AGEsとは体内で余分な糖とたんぱく質が結合してできた物質で、これを「糖化」と呼びます。

AGEsの蓄積は、糖尿病や動脈硬化、心臓病、認知症などの生活習慣病リスクを高めるためAGEsを蓄積させないことが大切です。

この器械は腕を置いて約12秒!!痛みはなく、簡単に測定できます!!

愛知県内でも取り扱いは少なく、特に一宮市周辺エリアでは唯一の取り扱いです✨

是非この機会にお試しください♪

他にも、

〇理学療法士による運動

〇血糖測定(運動の前と後で血糖値を比較します)

〇カフェカメリアのランチ(当院管理栄養士考案の生活習慣病予防メニュー)

と盛り沢山な内容になっております!!

〈ご予約について〉

受付かお電話にてお伝えください。

電話番号:0586-81-7001

締め切り:7月10日(木)

日本における「5型糖尿病」について

院長ブログ

 日本に「5型糖尿病」の患者さんはいるの?

2025年に国際糖尿病連合(IDF)が発表した「5型糖尿病(Type 5 Diabetes)」とは、慢性的な栄養不足が原因で起こる糖尿病のことです。これは、子どもや若い人が栄養不足のまま育った結果、膵臓の機能がうまく働かなくなり、血糖値が上がってしまうという特徴があります。

これまでは「栄養不良関連糖尿病(MNRD)」という名前で知られていましたが、わかりやすく伝えるために新しく「5型糖尿病」という名前がつけられました。

 

🏥 日本でも5型糖尿病はあるの?

現在のところ、日本で「5型糖尿病」と正式に診断された患者さんはごく少数で、一般的にはほとんど見られていません。

日本では栄養状態が比較的良好なため、発展途上国で多く見られるような重度の栄養不良による糖尿病は、非常にまれです。

ただし、以下のようなケースでは「5型糖尿病に似た状態(MNRD様糖尿病)」が起こる可能性があります。

1.高齢者で食が細くなり、極端な栄養不足に陥っている場合
2.過度なダイエットや摂食障害によって長期間栄養が不足した場合
3.発展途上国出身で、幼少期に深刻な栄養不良を経験している場合

 

🍀治療方法

医師は背景や栄養状態をふまえて、適切な診断と治療を行っています。

糖尿病にはさまざまな種類がありますが、どのタイプであっても患者さん一人ひとりの状態に応じた治療が大切です。

体重の急な減少や、食事がうまくとれないなどの不安がある場合は、どうぞ早めにご相談ください。

当院では、栄養や生活面も含めて丁寧にサポートいたします。

3型・4型糖尿病はあるのか?

院長ブログ

🔍 背景:糖尿病の分類はどうなっているの?

日本糖尿病学会(JDS)やアメリカ糖尿病学会(ADA)では、糖尿病は次のように「原因」によって分類されています。

① 1型糖尿病:自己免疫などによってインスリンが出なくなる
② 2型糖尿病:生活習慣や遺伝の影響でインスリンの効きが悪くなる
③ その他の特定の原因による糖尿病:(例)遺伝子の異常、膵臓の病気、薬の副作用など
④ 妊娠糖尿病:妊娠中に初めて見つかる糖尿病

このように、公式には「番号」ではなく、「原因による4つの分類」が世界的な標準です。

 

📘 「3型」「4型」はどこから来たの?

「3型糖尿病」という言葉は、以下のような場面で一時的に使われることがあります。

・アルツハイマー病は、脳の中でインスリンがうまく働かないという特徴があり、「脳の糖尿病」と呼ばれることがあるため「3型糖尿病」と例えられることがあります(比喩的な表現)。
・また、遺伝性の特殊な糖尿病(MODYなど)や、薬や病気による糖尿病をまとめて「3型」と呼ぶ文献もあります。

「4型糖尿病」は、妊娠中に診断される「妊娠糖尿病」をそう呼ぶこともありましたが、現在は「妊娠糖尿病(GDM)」という名称が使われています。

 

📝 まとめ

・「3型糖尿病」「4型糖尿病」という名称は、今のところ日本糖尿病学会やアメリカ糖尿病学会では使われていません。
・公式には「1型」「2型」「その他の原因によるもの」「妊娠糖尿病」の4つに分類されています。
・「3型」「4型」は、説明の便宜上使われることはありますが、正式な病名ではありません

糖尿病にはいろいろな原因やタイプがあります。名称に惑わされず、ご自身の病気がどのタイプで、どんな治療が必要なのかを一緒に考えていくことが大切です。疑問や不安があれば、いつでもご相談ください。

新しい糖尿病の診断名「5型糖尿病」についてのお知らせ

院長ブログ

新しい糖尿病の診断名「5型糖尿病」についてのお知らせ

2025年、国際糖尿病連合(IDF)は新たに「5型糖尿病(Type 5 Diabetes)」という名称を発表しました。これは、これまでの1型・2型とは異なり、慢性的な栄養不足を原因として発症する糖尿病を指しています。
この病気は、主に栄養状態が良くない地域(発展途上国など)で多く見られるもので、若年者でも起こり得ます。従来から「栄養不良関連糖尿病(MNRD)」として知られていた病態に、わかりやすい名前を付けることで、国際的な関心を高めようという目的があります。

日本ではどうなの?

現在、日本ではこの「5型糖尿病」という診断名は、
・日本糖尿病学会(JDS)
・アメリカ糖尿病学会(ADA)
のいずれにも正式な病型分類としては採用されていません
そのため、日本の医療機関ではこの名前で診断されることはありません。
ただし、近年の日本でも高齢者や摂食障害の方において、栄養不足と糖代謝異常が関係するような状態が見られることがあります。そのため、医療現場ではこの「5型糖尿病的な病態」に対しても注意を向けていく必要があると考えられています。

まとめ

・「5型糖尿病」は、栄養不良が原因となる糖尿病に対して、IDFが提案した新しい呼び名です。
・現時点では、正式な診断名ではありません
・栄養状態の大切さや、糖尿病の予防・管理には、今まで以上に多くの視点が求められる時代になってきました。

糖尿病に関する主な国際団体と日本の立場

今回の「5型糖尿病」の名称は、IDF(国際糖尿病連合)という国際的な糖尿病啓発団体が発表したものです。これに対し、ADA(アメリカ糖尿病学会)は、世界的に最も権威のある臨床ガイドラインや研究論文を出している学会で、診療における「基準」の役割を果たしています。
IDFは、糖尿病に対する国際的な啓発活動を主に行い、WHO(世界保健機関)と連携しながら、低所得国や発展途上国への支援や政策提言を重視しています。一方、ADAは主に医師や研究者向けに、糖尿病の診断・治療・研究に関する詳しい基準を提供しており、実際の医療現場ではADAのガイドラインが多く活用されています。
日本では、日本糖尿病学会(JDS)がこれらの国際的な動きに注目しつつ、日本の医療事情にあった形で方針を定めています。現時点では、日本糖尿病学会もアメリカ糖尿病学会と同様、「5型糖尿病」という診断名は正式には採用していません。
今後、国際的な研究や議論が進めば、日本においても新しい病型として認められる可能性がありますが、現在は「啓発的な呼び名」として受け止めておくことが大切です。

当院では、引き続き患者さん一人ひとりの状態を丁寧に見ながら、適切な診断と治療を提供してまいります。
何かご心配なことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

パラインフルエンザウイルス感染症の出席停止基準と対応

新着情報

パラインフルエンザウイルス感染症にかかったお子様への対応について、登園・登校の目安や出席停止の考え方をまとめました。

保育園・学校・高齢者施設など、日常的に感染症への配慮が求められる現場での実際の対応をもとにご紹介します。

 

🏫 学校・保育所等におけるパラインフルエンザ感染症の出席停止基準と対応

1. 📚 学校保健安全法上の位置づけ

 • パラインフルエンザウイルス感染症は、「インフルエンザ」や「麻疹」「おたふくかぜ」等とは異なり、学校保健安全法施行規則の「出席停止対象の感染症」には指定されていないため、明確な出席停止日数が法律で定められていません。

・出席停止の必要性は、個別の状況に応じた判断が必要です。

*学校の定義:幼稚園・小学校・中学校・義務教育学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校・大学・高等専門学校

 

2. 🧑‍⚕️ 医師の判断が基本

 • 出席停止は「医師の診断に基づいて校長・園長が判断する」とされており、以下の画像の項目に基づいて判断されます。

3. 🧒 保育所・幼稚園など乳幼児施設での対応(厚労省通知に準拠)

 • 「保育所における感染症対策ガイドライン(厚生労働省)」では、パラインフルエンザ感染症に関して次のように定められています:

「解熱し、全身状態が良く、咳が軽快してきたら登園可能とする。ただし、咳が強く感染力が高いと判断される場合は、引き続き登園を控える。」

 • 通常は、発症後5~7日程度で軽快することが多く、登園再開はそれ以降が目安となります。

 

4. 👴 高齢者施設等での対応

 • 施設内での感染拡大防止が最優先とし、以下の対応を行います。:

1. 発症者は症状が完全に消失するまで個室隔離もしくは飛沫対策を徹底。

2. 咳が続いている場合は職員・他の利用者との接触を控えさせる。

3. 接触者の体温・症状モニタリングを発症日から7日間程度行います。

 

📝 医療機関が作成する登園・登校許可証の例(任意)

「○○様は、パラインフルエンザウイルス感染症と診断されました。○月○日以降、解熱し全身状態も良好で、他児に感染させるおそれが少ないと判断されるため、○月○日より登園・登校可能です。」

*医師の診断書・登園許可小証の提出は園・学校の判断によります。

 

🔒 出席停止は法的義務ではありませんが…

 パラインフルエンザは強制的な出席停止対象ではないため、学校や園が個別に判断します。

 しかし、他児への感染防止や本人の回復のためにも、自主的な出席見合わせが強く推奨されます。

 必要に応じて、学校側や園側が医師の診断書(登校許可証など)を求める場合もあります。

新卒医療事務スタッフを募集しています

新着情報

こんにちは、松前内科医院です。

松前内科医院では、2026年3月卒業予定の医療事務スタッフを募集しています。
ご興味をお持ちの学生の皆さん、見学を兼ねてぜひご応募下さい。
詳しくはこちらをご覧ください!

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