新型コロナウイルスに関する新着情報

スパイク蛋白抗体を検査できます(アボット CLIA法)

新型コロナウイルスに関する新着情報
松前内科医院では、2021年8月16日から新型コロナのスパイク蛋白抗体の検査を開始します。これは、新型コロナワクチン接種または新型コロナ感染により体内に作られたスパイク蛋白抗体の血中濃度を、アボット製のCLIA法にて調べる検査です。結果は検査の翌々日以降にわかります。検査は自費診療となり、医療保険は使えません。価格は9000円+消費税、合わせて9900円となります。ご希望の方はお電話でお申し込みの上ご来院ください。当日検査可能です。
 
新型コロナウィルスに対する抗体としては、ウィルスの本体であるヌクレオカプシッド蛋白に対する抗体とウィルスの表面スパイクに対するスパイク蛋白抗体の2つがあります。
 
従来の抗体検査は、ヌクレオカプシッドに対するものがほとんどで、mRNAワクチン接種後のスパイク蛋白抗体を測定することはできていませんでした。
 
ワクチンを接種すると、通常はその2週間後から体内に抗体が作られるようになり、6カ月間ほど持続すると言われています。抗体の産生量には個人差があり、後の抗体があまり増えない方もあるようです。今回の検査では、血液中に抗体が確実に増えているかどうかを調べます。また接種後の時間計画により抗体の量が減衰しているかどうかを調べることができます。
ウィルス感染防御については抗体による液性免疫のほかにTリンパ球による細胞性免疫も働いています。抗体量が時間とともに低下していても、ワクチンを接種している人は抗体を作る記憶が抗体産生細胞に残っていますのでウィルス侵入とともにすぐに抗体を増産することができると言われています。したがって抗体が少ないからといって直ちに感染すると言うことではありません。
また血液中の抗体量と感染予防率の間の相関関係については、一般に、抗体量が基準値に満たない場合は感染リスクが高く、抗体量が一定量存在すれば予防効果があると考えられていますが、詳細な相関関係については、まだはっきりとしていません。
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